痔の手術 ジオン注射 ALTA療法とは

ジオン注射法

上記は比較的新しい手術「ジオン注射法図」

ジオン注射・ALTA療法・四段階注射法とはどのような治療法でしょうか。

ALTA療法は、もともと中国で開発された消痔霊という注射薬をモデルに、日本の製薬会社が、日本で認可されている薬を調合して作り出した、消痔霊と同等の効果がある注射薬です。

日本において、1998年より治験が開始、2005年に認可がおり、「内痔核硬化療法剤」が販売されるようになりました。この薬品の内容は、硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸で(英名「ALuminum potassium sulfate hydrate・Tannic Acid」の頭文字を取ってALTAと呼ばれているようです)、薬の販売製品名は「ジオン注」です。

薬の登場に伴い、2005年から開始された新しい治療法で、内痔核に対して4段階に分けて注射する方法です。(四段階注射法) 注射のみの切らずに治す治療法で、外科手術と同等の治癒率があるといわれています。

具体的には、内痔核(いぼ痔)にジオン注射をすると、いぼ痔に流れ込む血液の量が減り、次第にいぼ痔が小さく、硬くなり、なくなってしまうものです。内側にあるいぼ痔にのみ有効な注射で、切れ痔や痔ろう、外にあるいぼ痔には施せない治療法です。

この治療を行うことができるのは、大腸肛門病学会に所属し、痔核治療の経験が豊富(過去3年間要手術経験50例以上)で、「四段階注射法」の講習を受けた医師のみです。

痛みはどうか?

もともと、ジオンは痛みを感じない部分(内痔核)にメスを入れることなく、注射するだけなので、「傷口から出血する」「傷口が痛む」というようなことはありません。ですから、患者さんの身体的・精神的な負担が軽減されます。最初に肛門周囲に麻酔注射をします。その注射だけ少し痛みがあります。

入院期間は?

病院によりますが、短期入院、もしくは日帰りで行うことができます。ですから、週末をつかえば、仕事を長期に渡って休むこともなく、会社や学校の人も知らないうちにできるような治療法です。その後、医師の判断によりますが、経過観察とふさわしい治療完了のため、幾日かの通院が求められます。

ほかのメリット

治療費が保険適用のため、国民健康保険であれば3割負担と、経済的負担も軽減されます。治療にかかる時間は、麻酔も含めて30分程度、横になっている間に終わります。

注射だけなので、切開手術と違って、高齢者などのリスクの高い患者さんや、過去に肛門手術を受けて、肛門機能が低下しているような患者さんにも安全に施行できるというメリットがあります。