片頭痛の特効薬「トリプタン」

イミグラン

スマトリプタン 薬剤名「イミグラン」

片頭痛によく効く特効薬とも呼べる薬が2008年より日本でも使用できるようになりました。特効薬といっても永久に片頭痛とさよならできるわけではなく、頭痛が発生するたびに抑えることができ、よく効くという意味で特効薬です。それはトリプタン系薬剤というもので、次の5種類となっています。

トリプタン薬剤の種類

スマトリプタン薬剤名「イミグラン」注射、点鼻薬、錠剤
ゾルミトリプタン薬剤名「ゾーミッグ」錠剤、口腔内早溶錠(水なしで服用可能)
エレトリプタン薬剤名「レルパックス」錠剤
リザトリプタン薬剤名「マクサルト」錠剤、口腔内早溶錠(水なしで服用可能)
ナラトリプタン薬剤名「アマージ」錠剤

早めに服用

これらトリプタン系の薬剤は頭痛が起き始めたなら、できるだけ早い段階で服用するのが効果的です。我慢できる限界を超えたら飲むのではなく、頭痛が生じ始めたら飲むことです。頭痛が発生した後ならば効果を発揮してくれますが、早いほど有効です。

ただし、「頭痛が来そうな気がする」といったような、痛みがない状態で予防的に飲むのはすすめられていません。片頭痛の予防薬はそれなりに種類がそろっていますから、予防薬は予防薬として医師に処方してもらうのが最善です。

この薬は、頭痛を抑えてくれるだけでなく、片頭痛に伴いがちな吐き気や嘔吐などの不快な症状も軽減してくれます。よく効くことは確かなのですが、高価であることが難点です。1錠約1000円(保険不適用の場合)するのです。ですから、病院で保険適用のもと3割負担(1錠300円程度)で入手するのが安全かつ安価です。

どんな薬にも言えることですが、バランスのとれた服用は大切です。過剰服用は薬物乱用頭痛という、よりやっかいな頭痛への近道となりますから、月に10錠より多い服用になるなら、医師へ相談してみましょう。

妊娠したらやめる

妊娠した場合、この薬は安全なのでしょうか。他の薬同様、胎児への影響が気になるところです。この薬の場合も例外ではなく、妊娠がわかったら中止するのが最善です。もちろん、その後の妊娠期間中も服用しないほうがいいでしょう。

普段から片頭痛のトリプタン系薬剤を服用している場合、妊娠がわかったなら、受精後18日間は胎児(胎芽)は母体血の影響を受けないため、生理予定日までの薬の服用については心配ありません。妊娠している場合は、当然生理予定日に生理はないので、その時に妊娠反応をチェックし、陽性であればその時点で薬を止めれば十分間に合います。

ひどい片頭痛が妊娠期間中にやってくると怖いので、子どもをつくらないと考える人もいますが、一般的に妊娠中はホルモンバランスが普段と大きく変化するため、片頭痛は発生しないか、かなり軽いという場合がほとんどです。

しかし、まれに妊娠中にも普段と変わらない片頭痛を経験する場合があり、その時は服用を医師との相談のもと考慮することがあります。出産後はホルモンバランスが元に戻るため、再び妊娠前の片頭痛を経験すると考えてほぼ間違いないでしょう。