トイレットペーパーの三角折りはすべき?

トイレットペーパー

外出先のトイレなどで見かける三角折りをしたトイレットペーパーを見たことがあるでしょうか。きちんとした感じや、清潔感、使う人への配慮といった良いイメージが持てるかもしれませんが、トイレットペーパーの三角折りのマナーは良いものなのでしょうか。

トイレットペーパーの三角折りはいつ、どのようにしてはじまったのでしょうか。三角折りの歴史は1870年代にさかのぼります。当時のトイレットペーパーは現在の物と比べると質が劣っており、切り目がどこなのか見分けにくいものでした。

ですから、急いでいるときなどはイライラしましたし、いつも切り目を探すのに苦労したのです。そんな中、トイレで用を足していても急に出なければならない場面、切り目を探して時間を浪費できない状況がありました。

始まりは消防署!?

それは消防署です。消防士はトイレに入っていようが、出動指令が発せられるととにかく急いで行かなければなりません。トイレットペーパーの切り目を探して時間を浪費している暇などなかったのです。そんなときに、三角折りにしてあるとどうでしょうか。すぐに端をつかんで巻くことができます。

こういうわけで1870年代、トイレットペーパーが普及していたアメリカの消防署で、消防士が緊急出動指令を受けた際にトイレに入っていても迅速に緊急対応ができるようにと考案されたのがそのはじまりといわれています。ですから三角折りの名称は「ファイヤーホールド」です。かっこいい名前ですね。

トイレットペーパー

とはいえ、ファイヤーホールドができるのはトイレットペーパーのセットが上図の①の場合に限ります。②だとできません。アメリカなどの欧米ではトイレットペーパーのセットの仕方が②であることが多いそうです。

ゆえに、この三角折りアメリカ発祥説を疑問視する声もあるようです。日本ではホテルの清掃員が「ここの便器清掃は完了した」ということを他のスタッフに伝える手段(サイン)として行ったものといわれています。

よく思わない人もいる

マナーとは基本的に、他の人が気持ちのいい思いができるようにするためのものです。少しでも不快な気持ちになるようなものであれば、マナー違反といわれても仕方ありません。この原則を適用すると、トイレットペーパーの三角折りは良いマナーといえるでしょうか。

では考えてみてください。清掃員ではない人が三角折りをするタイミングはいつでしょうか。トイレを出るときに手を洗いますが、手を洗ってから三角折りをしますか。いいえ。

残念ながら、お尻を拭いた手でそのまま三角折りをします。もちろん、三角折りをする人一人ひとりを調べたわけではありませんので、100%そうだとは言い切れませんが、おそらくほとんどの人がそうだと思われます。

ですから、次に使う人のことを考えて三角折りをするという人もいますが、次に使う人が必ずしも喜ぶわけではなく、「汚い手でペーパーをさわらないでほしい」と思うかもしれないのです。

清掃完了のサインとして三角折りをする場合もありますが、トイレ清掃をした手で三角折りをすることを考えて嫌だと感じる人もいるようです。

もちろん、見た目がきれい、次の人が使いやすいといった肯定的な意見もありますが、公衆のトイレでは清掃員でもない限り、しないほうが良いマナーだといえそうです。