甘いものと痛風はどのような関係なのでしょうか。
まず、糖質には大きく分けて3種類あります。でんぷんなどの多糖類、ショ糖などの二糖類、ブドウ糖や果糖などの単糖類です。痛風との関係でいうなら、特にとりすぎに注意しなければならないのが二糖類と単糖類です。
砂糖を取り過ぎると尿酸値上昇
穀物やいも類に多く含まれる多糖類に比べ、二糖類・単糖類は体内に入ってからの分解・吸収が早く、すぐにエネルギーになるという長所があります。
しかし、取り過ぎると、脂質に変わりやすく、高脂質になります。高脂質とは血液中の脂質の量が多い状態をいいます。血液ドロドロになり、尿酸値が上がってしまうのです。
お菓子やケーキは控える
注意しなければならない二糖類の代表は砂糖です。砂糖は大さじ1杯で約40キロカロリーもありますから、ちょっと油断すればすぐにカロリーオーバーになります。
砂糖はコーヒーや紅茶につきものですが、ぜひとも必要最小限に抑えたいものです。好きな人にとっては心理的に大打撃ですが、お菓子やケーキなどの砂糖を大量に使用している食品はできるだけ控えるようにしましょう。
果物も食べ過ぎ注意
もうひとつの注意が必要な糖質に単糖類があります。これは、健康的なイメージの強い果物に果糖などの形で多く含まれています。果物は、ビタミンCのほか、ナトリウムを排泄してくれるカリウムの供給源として期待できるものが多く、生活習慣病の予防に役立つ栄養源といえます。
しかし、食べ過ぎると、カロリーオーバーから肥満につながりやすく、尿酸値の高い人は注意が必要です。果物に多い果糖は、糖分の中でも特に中性脂肪を作る働きが強く、肥満の原因になりやすいのです。
どの果物がカロリーが多い?
果物も種類がたくさんありますが、どの果物がカロリーが多いのでしょうか。
同じ100gで考えてみると、カロリーは以下のようになります。
バナナ 約86カロリー
柿 約60カロリー
ぶどう 約59カロリー
りんご 約54カロリー
キウイフルーツ 約53カロリー
温州みかん 約44カロリー
メロン 約42カロリー
もも 約39カロリー
グレープフルーツ 約38カロリー
すいか 約37カロリー
いちご 約34カロリー
普通に食べている範囲では問題なさそうです。結論を申しますと、よっぽど果物が好きで果物ばかり食べない限りはだいじょうぶでしょう。
果物加工品
果物の缶詰はビタミンの含有量が少なく、大半はシロップに大量の砂糖が用いられています。ドライフルーツは水分が抜けて糖度が高く、高エネルギーです。生のフルーツと同じ感覚で食べているとすぐに食べ過ぎになってしまうでしょう。
果汁入り飲料
果汁入り飲料はどうでしょうか。果汁入り飲料の約10%は砂糖です。1リットル飲むと、100グラムの砂糖を取り入れることになります。
果汁100%飲料はどうでしょうか。じつはその約11%が砂糖です。ですから、1リットル飲むと、110グラムの砂糖をとりいれてしまうことになるのです。
以上の点から、砂糖のとりすぎは尿酸値の上昇を招き、肥満の原因となりますので、よく注意して取り過ぎないようにしましょう。