肩こりなど「こり」の原因はストレートネック

ストレートネック

左側が正常で右側がストレートネック

首や肩の「こり」の一番の原因は「ストレートネック」です。人間の首の内部の頚椎(けいつい)は7個の椎骨(すいこつ)から成り立っています。そのうち、5番、6番、7番の椎骨の並びに本来あるはずのカーブがなくなってしまい、まっすぐになることをストレートネックといいます。

上記の写真の左右を見比べてみると、左側が正常な人間の頚椎で、右側が異常をきたしている頚椎、「ストレートネック」状態となっており、必要とされるカーブがなくなっています。

カーブしていることによる負担の分散

どうしてこのような頚椎のカーブが重要なのでしょうか。人間の体内には「脊椎」(せきつい)と呼ばれる真横から見るとS字型の骨が通っています。脊椎は頭蓋骨を支えながら、腰の骨盤までつながっています。S字型に湾曲していることにより、荷重負担や衝撃をうまく吸収・分散させることができる構造になっています。首の頚椎はこの脊椎の一番上の部分に相当します。

人間の体内にある頚椎

人間の体内には脊椎と呼ばれるS字型の骨がある

人間の大人の頭部は体重の10%ほどを占めており、60kgの人の場合であれば6キロの重量があります。その重さは首の頚椎がうまくカーブしているおかげで、バネのような役割を果たし、頚椎にかかる負担が分散されています。しかし、頚椎の湾曲が失われてしまうと、6キロもある頭の重みが分散されないまま頚椎に負担をかけてしまうのです。

こうなると、頚椎をサポートしている首まわりの筋肉にも大きな負担となります。特に首の後ろ側の筋肉が緊張します。こうした筋肉の緊張が首から肩にかけての血行を妨げる要因となり、これによって老廃物がたまり、神経を刺激し、首こりや肩こりが発生します。

ストレートネックチェック

自分がストレートネックになっているか、どうすればわかるのでしょうか。整形外科でレントゲンやMRIなどの検査をすれば確実にわかりますが、自宅で簡単に自己チェックする方法があります。

それは、壁にぴったりとかかととつけてまっすぐに立ってみる方法です。「気をつけ」の状態で壁にぴったりとかかとをつけて立った時、かかととお尻と後頭部が壁につくのがいわゆる「正しい姿勢」です。

ところが、後頭部が壁につかなかったり、意識して頭を後ろへ反らさなければ壁に後頭部がつかないような場合、ストレートネックの可能性が大きいといえます。

ストレートネックになっている現代人は増え続けています。今のところ特に症状がない人でも、すでにストレートネックになっている人や、なりかけている人も少なくありません。残念ながら、現代においてストレートネックでない人のほうが珍しいくらいなのです。