痛風の合併症 尿路結石

痛風やその前段階である高尿酸血症になると合併症を起こすことがあります。合併症とは、ひとつの病気に関連して別の新しい病気が起きることを言います。痛風は合併症を引き起こしやすい病気として知られています。

尿路結石

尿路結石

腎臓で作られた尿は腎杯(じんぱい)、腎盂(じんう)、尿管を通って膀胱に入り、尿道から排泄されます。この一連の尿の通り道のことを「尿路」といいます。この尿路に結石がつまることを「尿路結石」といいます。

痛風患者の約10~30%に尿路結石がみられます。痛風患者が尿路結石になる確率は健康な人の数百倍ともいわれるほどです。人によっては、痛風発作が生じるよりも先に尿路結石が起きることがあるくらいです。

なぜ痛風の人に生じやすい?

痛風にみられる結石の原因はやはり尿酸で、腎臓で尿酸が多くなりすぎると、結晶化して固まってしまうために生じます。

痛風の人に尿路結石が多いのは、尿酸値が高い上に、尿のpH(ペーハー・水素イオン濃度指数)が酸性に傾くため、腎臓や尿路に結石が沈着しやすく、結石ができやすくなるためです。

10mm以上の大きな結石はたいてい腎臓にとどまりますが、10mm以下の小さなものは尿管を伝って降りてきます。

尿路結石

七転八倒の苦しみ

結石ができても、腎臓にとどまっているうちは自覚症状は特にありません。しかし、結石が腎臓から尿とともに流れだし、尿路のどこかで詰まると、想像以上の激痛を経験します。

和歌山県立医科大学の原勲教授によりますと、「尿路結石は急性心筋梗塞、急性すい炎と並んで痛みの強い三大疾患」と解説しています。ひどい場合は失神するほどの痛みといわれており、それだけ強烈な痛みを伴うということです。

結石が詰まる部位によって名称が腎杯結石、腎盂結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石というように変化します。痛みは普通、腹部の左右どちらかに生じます。場所によっては背中が痛むこともあります。結石が詰まりながらも移動すれば、痛む場所も変わってきます。

結石で尿管内部が傷つけられるため、血尿がでたり、頻尿や排尿痛がある場合もあります。尿路結石はレントゲンには写りませんが、超音波検査で比較的簡単に発見することができます。

尿路結石の予防法

激痛の痛風と激痛の尿路結石を発症したら地獄です。
尿路結石を予防するために何ができるでしょうか。

水を飲みましょう

  • 水分を積極的にとる(目標は1日2リットル以上)
  • 朝食を抜かずに3食きちんと食べる、過食に注意
  • 夕食をとってから寝るまでに4時間以上開ける
  • 肉などの動物性たんぱく質・塩分・アルコール類を取り過ぎない
  • 野菜や海藻類をたくさん食べて、尿の酸性化を防ぐ(尿が酸性に傾くと、腎臓や尿路に結石が沈着しやすく、結石ができやすくなるため)