片頭痛持ちなら経口避妊薬はできるだけ避ける

経口避妊薬

経口避妊薬

経口避妊薬(ピル)は日本において普及率はまだまだ低いものの、増加傾向にあります。片頭痛持ちの女性が経口避妊薬を使用した場合、それが原因で次のような症状が出ることがあります。

  • 片頭痛がよりひどくなる
  • 服用以前は片頭痛の前触れがなかったのに、それがはっきり見られるようになる
  • 前触れが長引く、つまり血管の収縮が長引いて脳梗塞が発生する

片頭痛の人には脳梗塞の人が多い

そもそも片頭痛持ちの人は、そうでない人に比べて若いうちに脳梗塞ができやすいというデータがあります。まず、脳の血管が詰まってしまう「脳梗塞」と片頭痛の関係について考えてみましょう。片頭痛の原因として考えられているものに「血管説」があります。血管説は簡単に説明すると次のようなものです。

私たちは、日頃から何らかのストレスを受けていますが、それらが誘因となってセロトニンという化学物質が血液中に増加します。セトロニンは血管を収縮させる特性をもつため、血液中にセロトニンの量が多くなると、血管は収縮し、血液の通り道は狭くなります。

人間の身体がセロトニンを作れる量には限界があるため、セロトニンはやがて減少します。すると今度は、血管収縮物質セロトニンが減少した結果として血管は拡張します。通常より太くなってしまった血管が周囲の神経などに触れ、片頭痛という痛みを発生させてしまうのです。

片頭痛が生じるまでにはこのような過程がありますが、途中の「血管が狭くなる」ときに何らかの要因で脳の血管が詰まり、脳梗塞が生じるものと思われます。

経口避妊薬にある血栓という副作用

では、本題の片頭痛の人に経口避妊薬がすすめられない理由について考慮してみましょう。経口避妊薬には悪心や乳房痛などの副作用があります。個人差があるため、どんな副作用が出るかわかりませんし、まったく出ない人もいます。

片頭痛との関連でいうなら、心配されるのは経口避妊薬の副作用のひとつである「血栓」です。血管に血のかたまりである血栓ができやすくなるのです。怖いのはその血栓が血管を詰まらせてしまうことです。

上記で考えましたように、片頭痛が生じる過程で、セトロニンの大量分泌が生じている間は血管が狭くなっています。危険なのはその時に、経口避妊薬の副作用である血栓が生じると、ただでさえ狭くなっている血管が血の塊によって詰まってしまうことです。2つの条件がたまたま重なってしまった時に、脳の血管が詰まる「脳梗塞」が起きかねないというわけです。

ですから、片頭痛のある人の場合、経口避妊薬はできるだけ避けたほうがよいでしょう。どうしても服用したい場合、婦人科の医師に片頭痛持ちであることを告げて、相談のもとに服用を考慮していきましょう。