尿酸値7以上でも痛風に襲われる人は1割

氷

温度が低いと固まるのは水も尿酸も同じ

尿酸の安全目安は7.0mg/dLといわれ、それ以上になると、痛風予備軍の仲間入りとなります。しかし、基準値を超えていれば必ず激痛発作を発症するかといえば、そうではありません。

尿酸の安全基準値7.0mg/dLを超えていながらも激痛発作が出ていない痛風予備軍は正式には痛風患者ではありませんが、痛風の前段階である「高尿酸血症」という病名がつけられます。

尿酸値が7.0mg/dLを超えていても、実際に激痛発作に襲われる人は1割に過ぎません。残り9割の人は痛くも痒くもないのです。

人間の心理として、とくに痛みなどの自覚症状がない場合、血液検査などで尿酸値の異常を指摘されてもあまり心配しないものです。つい油断してしまうというのが本当のところではないでしょうか。時とともに忘れてしまい、そのまま放置してしまうということがあります。

尿酸が多いと冷えて結晶化する

痛みなどの自覚症状がないなら、異常なしということではありません。体内ではどんなことが起きているのでしょうか。

痛みがまったくない場合でも検査してみると、患部(足の親指の付け根が多い)にはほとんどの場合、尿酸がたまっています。つまり正常ではない危険な状態です。尿酸は冷えると結晶化しやすい性質がありますから、足の先などの冷えやすいところにたまります。

尿酸の安全基準値7.0mg/dLという数字は何を表していますか。血液1dl中に尿酸は7.0mg以上溶けません。7.0mgを超えてしまった尿酸は血液中に溶けず、結晶化し、関節部などに蓄積されるために安全値が7.0mg/dLと決められているのです。

7.0mg/dLより多い尿酸は冷えて足の先などで結晶化しますが、関節などに張り付いた尿酸はそこにずっと張り付いたままであれば特に痛みはありません。痛みが生じるのは剥がれ落ちて炎症が起きるときです。

尿酸値が7.0mg/dL以上の人は足の親指あたりの関節に尿酸が蓄積されている可能性が高く、「高尿酸血症」です。いつ蓄積された尿酸が剥がれ落ちて激痛の炎症が起きてもおかしくなく、爆弾を抱えて生きているようなものです。

女性の場合

ちなみに、痛風は男性に多い疾患ですが、少数ながら女性にも存在します。尿酸の安全基準値は男女ともに7.0mg/dLとされています。

女性の場合、女性ホルモンの影響で男性よりも尿酸値が2.0mg/dLくらい低いのが一般的とされており、平均値は5.0mg/dLほどです。

ですから一応、医学上の尿酸の安全基準値は女性も7.0mg/dLですが、6.0mg/dL以上であれば、心臓病などの生活習慣病のリスクは男性よりも高まると言われています。

こうした点から、女性の尿酸の安全基準値をもっと低くすべきではないかという声が上がっており、今後の改善点の一つと言えそうです。