薬物治療初期に起きる痛風発作

4割の人が被害を受ける

経験するのは約40%の人

痛風の薬物治療が始まったとたんに痛風発作が生じる場合があります。

なぜ痛風治療のための薬を飲んでいるのに、痛風発作が生じるのでしょうか。

基本的に痛風発作というのは尿酸値の上昇によって生じます。

しかし、尿酸値が高い状態から低い状態に低下した場合にも痛風発作を引き起こすことがあるのです。

この現象はすべての痛風患者に当てはまるというわけではないようです。

さまざまな調査を統合して考えてみると、約40%の人が治療開始後6ヶ月以内に経験すると見られています。

これは他の病気には見られない、治療のための薬が引き起こす珍しいパターンです。

考えられる原因

考えられる原因としては、薬物治療により体内の尿酸値が低下すると、すでに関節部にたまって結晶化している部分とそうでない部分との間に尿酸値の激しい差が生じます。

そうなると、へばりついている結晶が剥がれ落ちやすくなり、これが白血球たちの攻撃対象となって、激痛を伴う痛風発作を引き起こすのではないかということです。

医師はこうした点を予期して、治療開始時には薬を少量に抑えて、尿酸値を急激に低下させないように注意しています。

とはいえ、患者さんの体調にも十人十色の個人差がありますので、完璧に防ぐというのは難しいようです。

痛みは突然

症状は軽めで、半年ほどで治まる

このような尿酸値の下降型発作は、薬物治療を始めた痛風患者の半分近くに生じますが、必要以上に恐れるものではありません。

同じ痛風発作でも治療前の通常の発作に比べれば軽く済むのが普通ですし、治療を開始して半年もすればほぼ治まってしまうからです。

なによりも薬の作用により、体内の尿酸値はどんどん下がっていますから、治療の過程で一時的に経験するもの程度に位置づけておくことができます。

いずれにせよ、医師とのコミュニケーションをよくとって、的確に対処できるように助けてもらいましょう。

尿酸値は少しずつ下げるのが鉄則

薬で急激に尿酸値を降下させるのは逆効果

痛風は風邪と違い、数日~1週間程度で治るものではありません。

少しずつ薬で尿酸値を降下させ、安全ラインまでもってゆきます。

そのため、長期間にわたる地道な薬物治療を続けてゆかなければなりません。

早くよくなりたいのはわかりますが、薬を多量に飲んで、急激に尿酸値を降下させるのは逆効果です。

希望

3ヶ月~半年かけてゆっくり

薬を大量に服用すると、なぜか痛風発作が生じることがあります。

血液中に溶けて存在していた尿酸が薬の作用で結晶化し、白血球の攻撃対象になるからではないかと考えられています。

薬の飲み過ぎは肝臓にもよくありません。

尿酸排泄促進薬をいきなり大量に服用すると、尿中に排泄される尿酸の量が激増します。

そうなると、尿酸を排泄するために腎臓はフル稼働状態になり、かなりの負担を強いられます。

場合によっては、腎臓の機能低下を起こしたり、尿路結石を招いたりもします。

尿酸値をどのくらいのペースで下げてゆくかは医師の決定によります。

個人差がありますので、様子を見ながら、患者の病状に応じ、柔軟に対処してゆきます。

1日や2日といった日単位ではなく、1ヶ月、2ヶ月といった月単位での考え方になります。

だいたい、3ヶ月から半年かけてゆっくり尿酸値を降下させてゆくことが多いです。

薬の画像

薬の種類や量が合わないこともある

患者の側が服用量をよく守ったとしても、処方された薬に問題があることあります。

医師も完全ではありませんので、処方した薬が強すぎたり、量が多すぎたりすることもあるのです。

その場合、尿酸値の急激な降下の結果、痛風発作が生じ、対処として抗炎症薬が処方されるかもしれません。

ですから、薬を服用し始めてからの初期段階では、医師によく症状を伝え、協力し合うことが大切です。