痛風 プリン体を過度に気にしない

もう気にしない

基本的にプリン体は尿酸へ変化する物質

日本の痛風患者は増える一方で、痛風という病気も他人事ではなくなった昨今。プリン体をカットしたビールが発売されるなど、プリン体という言葉も世間の人々の耳に届くようになりました。

プリン体は様々な食品の中に含まれ、体内で尿酸に変化する物質で、尿酸値を上昇させてしまうものです。ですから、今まではプリン体の摂取をできる限り抑えることに重点が置かれてきました。しかし、最近の研究により、この考え方が見直されるようになってきています。

食事によるプリン体摂取制限の見直し

なぜ、プリン体摂取の制限が以前のように重視されなくなったのでしょうか。それには幾つかの理由があります。たとえば、食事に由来するプリン体の量よりも、体内の代謝によって産生されるプリン体の量のほうがはるかに多いということが明らかになりました。

また、食事から摂取したプリン体の一部は腸管内で細菌分解されて消えてしまい、全部が尿酸に変化するわけではないこともわかってきました。そして、昔に比べ、尿酸のコントロールに有効な薬が数多く開発され、利用できるようになったのです。

加えて、食事でのプリン体摂取を徹底的に制限しても、体内の尿酸値は10~20%ほどしか低下しないということもわかりました。これらの点から、食事によるプリン体制限が中心的な考えではなくなったのです。
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徹底的な制限は逆効果

もちろん、激しい痛風発作が生じている時など、できる限りプリン体の摂取を制限するのは賢明なことです。徹底的に制限することにより10~20%尿酸値が下がるからです。

しかし、プリン体を多く含む食品には、良質タンパク質、各種ビタミン・ミネラルなどの栄養がたくさん含まれています。

プリン体を多く含む食品は積極的に取り入れるものではありませんが、過度に避けていると、必要な栄養素まで逃し栄養バランスを崩してしまうかもしれないのです。

また、鰹節や煮干しなどもたくさんのプリン体を含んでいますが、それらは料理の際、旨みの素になります。徹底的に排除するなら、これらから得られる料理の旨味成分さえ排除することになり、食事が味気ないものになってしまいます。

これらの理由から、プリン体の多い食品の取り過ぎには気をつけつつも、様々な食品をバランスよく食べ、全般的な食生活の改善に努めてゆくようにすることがとても大切なことと言えます。

それでもプリン体が気になる人へ

プリン体と戦うヨーグルト

株式会社 明治は、プリン体と戦う乳酸菌を配合した「明治プロビオヨーグルトPA-3」、「明治プロビオヨーグルトPA-3ドリンクタイプ」を2015年4月から全国で発売しています。

同社は「PA-3乳酸菌」研究で、
(1)プリン体を体内に吸収されにくい形に「分解」する
(2)そのプリン体を自らの体内に「取り込む」
(3)取り込んだプリン体を自らの「生命活動に利用する」
という3つの働きを解明しました。

「PA-3乳酸菌」を含むヨーグルトを高尿酸血症モデルラットに8日間摂取させたところ、他のヨーグルトと比べて尿酸の量(血清尿酸値)が減少することを発見しました。

この研究成果は2015年3月に岡山大学で開かれた「日本農芸化学会2015年度大会」で発表され、大きな注目を浴びました。そんな「PA-3乳酸菌」を使用した明治の新しいヨーグルトが、今日から全国発売されたプリン体と戦う「明治プロビオヨーグルトPA-3」です。

さわやかな酸味とほどよい甘みが印象的で、大人にもぴったりのヨーグルトとなっています。もし入手できたなら一度試してみるのもいいかもしれません。