痛風患者の98%は男性

痛風は男性に多い

痛風というと、中高年の男性がなる病気というイメージがありますが、そのイメージどおり、痛風患者の98%は男性が占めています。ですから、痛風はまさに男の病気とも言えます。

2011年時点での痛風患者の割合は、成人男性で100人につき約20~30人、女性で100人につき約1~3人程度ですが、この割合は、年々少しずつ上がってきています。痛風患者は増加しているということです。

痛風の原因とされる体内の尿酸の量を平均してみると、健康な男性の場合は4.0~6.5mg/dlであるのに対し、女性は3.0~5.5mg/dlとなっています。女性の平均尿酸値は男性の平均尿酸値の70%~90%ほどに抑えられています。

尿酸の量は常に安定しているわけでなく、食事の内容や時間でも変動しますが、37℃の血清中で尿酸は男女ともに7.0mg/dlまでしか溶けないので、7.0mgを超えると異常とされます。そして、8.0mgを超えると要注意、9.0mgを超えると痛風発作発症の可能性がかなり大きくなります。

女性に少ない理由

なぜ女性のほうが尿酸値が少ないのでしょうか。これはエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが体内の尿酸の排泄をよくしているため、体内に尿酸がたまりにくいと考えられています。男性のほうが尿酸の排出量が少ないので、尿酸値が上昇しやすいのです。

しかし、女性も閉経後はエストロゲンの分泌が減少するので、尿酸値は一般に高くなります。また、若い女性でも無理なダイエットなどから女性ホルモンの分泌が乱れ、尿酸値が上昇する場合があります。これらの尿酸値の上昇状態が続くと、痛風発作が生じることがあります。

女性は痛風が少ない

女性は痛風が少ない

男性の尿酸値は思春期を迎えると急激に上昇します。ですから、思春期以前には痛風はほとんどみられません。しかし、先天的に尿酸代謝に必要な酵素が欠如していたり、極端に少ない場合は、10代以下でも尿酸値が非常に高くなる場合があります。

尿酸とは尿の酸のこと?

このように、多くの男性を苦しめる痛風、原因は尿酸という物質です。この尿酸を「尿」の「酸」と書くその字から「尿の酸性度」と勘違いする人もいますが、実際はそうではありません。

痛風の原因となる尿酸値を表す単位は「mg/dl」ですが、尿の酸性度を表すものは他に存在します。それは「pH」(ペーハー)で表記される水素イオン濃度です。

ちなみに、健康な人の尿の酸性度はpH6.0ほどの弱酸性で、体内の酸性度はpH7.4程度の弱アルカリ性です。この正常値が尿酸値7.0mg/dl以下という尿酸の数値とほとんど同じであることも、まぎらわしい理由のひとつです。

というわけで、尿酸とは一つの物質を指す名称であって、尿の酸性度とは何の関係もないのです。痛風の原因となる尿酸は通常、人の排泄物に混じって排泄されますが、うまく排泄されずにいると、血液中に増えてきます。

尿酸が血液中にどれくらい存在するか血液検査で調べたものを尿酸値といい、一般的な血液検査のチェック項目に含まれています。