肩こりなど、こりの発生するしくみ

肩こり

肩こりや首こりで悩んでいる人は多いですが、そもそもこの「こり」とはどのようなものなのでしょうか。こりというのは、簡単にいうと「体を動かさないことによって生じる筋肉疲労」のことです。

筋肉疲労といえば、一般に運動などをすることによって起きるものと考えられがちですが、動かない姿勢を長時間続けることによっても特定の筋肉を疲労させてしまうことがあるのです。

肩こりや首こりの要因として多いのは、長時間同じ姿勢でいることです。何時間もパソコンに向かっていたり、スマホを見るために下を向き続けていたり、休憩せずに車の運転を続けたりしていると、肩や首の筋肉はずっと収縮したまま緊張し続けています。その緊張状態が筋肉疲労を招き、こりを生じさせてしまうのです。

こりが発生するしくみ

こりが発生するしくみはどのようなものでしょうか。肩や首の筋肉が緊張して疲労すると、筋肉の中を走る血管が圧迫され、そこの血行が妨げられてしまいます。血行が悪くなると、必要とされる酸素や栄養素が細胞や筋肉に十分に行き渡らなくなります。

本来、筋肉というのは、酸素を使ってブドウ糖を燃焼させ、必要なエネルギーを生み出してます。ところが、筋肉疲労で血行が悪くなり、酸素が十分に届かないと、ブドウ糖がきちんとエネルギーになりません。そればかりか、不完全燃焼のような状態になり、エネルギーになるはずのブドウ糖が乳酸などの老廃物に変わってしまいます。この老廃物が筋肉や神経を刺激して、こりや痛みとなって表れるのです。

そのような状態になっているにもかかわらず、放置しておくと、血行はますます滞り、筋肉内には老廃物がさらに蓄積されます。血行が促進されるのは、周囲の筋肉を使うことによる筋肉の収縮・弛緩(しかん)の動きがあるときです。そのポンプのような作用が働かない限り、こりは発生し続けるのです。

また、こりや痛みを脳が感じ取ると、その情報がフィードバックされて、患部の筋肉や血管の緊張を一層高めてしまいます。そうなると悪循環で、さらに多くの老廃物が生成され、こりはひどくなるばかりです。

このように、肩こりや首こりなどの「こり」は放置すればするほど、「こりがこりを呼ぶ」状態になります。対処が後手後手になるほど、肩や首の筋肉はガチガチに固まり、より重度の症状に発展してしまいます。これがこりの発生するしくみです。