痛風食事療法 和食のすすめ

和食

世界でも注目されている

一般的に尿酸値が高い痛風患者の食事の傾向として、「高タンパク・高脂肪」が挙げられます。肉食中心の欧米型の食事は、その高タンパク、高脂肪の典型的な例です。

そのような食生活を続けていたのでは、尿酸値を下げることは期待できませんし、痛風予防・痛風改善の役には立たないでしょう。そこでおすすめしたいのが「和食」です。先進国を中心に世界でも注目を集めている日本食の良さを見直してみるのはどうでしょうか。

痛風対策に和食

和食といえば、ご飯に味噌汁を中心に野菜のおひたしや漬物、きんぴらごぼうや切り干し大根、煮豆、ひじきの炒め煮、魚などが定番メニューでした。基本的に野菜、いも類、海藻類、大豆製品などのおかずで献立が成り立っており、肉類が登場することはあまりありませんでした。

従来の和食にはプリン体やコレステロールといった問題の要素とは無縁で、お腹いっぱいになっても、比較的低カロリー、食物繊維もいっぱい摂取できました。このような食事を続けていれば、尿酸値が跳ね上がるようなことはないでしょう。

痛風対策にかかわらず、肥満や生活習慣病が蔓延しているこのご時世にあって、和食は体全体の健康を守るといってもいいくらいです。

和食も完全ではない

とはいえ、和食も完全な栄養食ではありません。欧米型の食事に比べて塩分が多めという欠点やビタミン・カルシウムが不足しがちという弱点もあります。

食塩の使用を減らしたり、ビタミン・カルシウムを意識して積極的に取り入れるなど、和食の欠点や弱点をカバーしつつ毎日の食生活の中心にして、ぜひ痛風対策に取り入れたい食事です。

煮物料理―薄味を目指して

煮物

砂糖と醤油でこってりと味付けされた煮物が食卓にあるとそれはご飯がすすむごちそうとなります。煮物そのものはカロリーがそんなに高くないものです。しかし、濃い味にすることにより塩分の取り過ぎ、ご飯などの主食の取り過ぎとなり、結局カロリーオーバーになってしまうことがあります。

塩分控えめの薄味料理というと、塩分の量ばかりに注目が集まりがちですが、じつは、ダイエットという面でも大いに益があるのです。煮物を作るときには、塩、しょうゆ、砂糖などの調味料はできるだけ控えるようにします。その分だしでカバーし、薄味でも美味しく食べられる工夫をしましょう。

なお、肉を多く使用した煮物については、工夫しながら作ることができます。たとえば一度ゆでこぼしを行う、蒸してから煮る、浮いてくる油をアクと一緒にこまめにすくう、途中まで煮てから冷やし、白く固まった油をすくうなど、余分なカロリーカットを行うことができます。