痛風の合併症 怖い脳梗塞

かつて痛風患者の死亡原因として大きな割合を占めていたのは「尿毒症」でした。医学が進歩した現在、尿毒症はかなり抑えられるようになりましたが、警戒しなければならないのは脳血管障害や狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患です。

怖い脳血管障害

脳梗塞

日本人の病気による死亡原因の第1位はがんで、第2位は心疾患、第3位はこの脳血管障害です。脳血管障害とはその名のとおり、脳の血管に障害があらわれる病気で、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などがあります。

なかでも痛風とのかかわりが深いのは脳梗塞です。脳の血管の動脈硬化が進行すると、脳の血管に十分な血液が供給されず、やがて血栓(血液のかたまり)ができて血管を詰まらせてしまい、その先にある組織が壊死してしまいます。

この状態が脳梗塞で、頭痛やめまい、手足の麻痺、場合によっては意識不明となり、短時間で死に至ることがあります。

高尿酸血症・痛風との関わり

脳梗塞の原因は、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などによる動脈硬化、さらには痛風・高尿酸血症による血液の粘度の上昇があります。脳血管障害を発症しやすくなるのは、尿酸値が男性で7.6mg/dl以上、女性で6.3mg/dlといわれ、それ以上になればなるほど危険性は高まります。

高尿酸血症・痛風の人は、年齢以上に動脈硬化が進行していると考えられるので、比較的年齢が若い人でも注意が必要です。最近では、医学の進歩により命を落とす人は減少傾向にありますが、それでも体の麻痺や言語障害、四肢運動障害などの重い後遺症が残ります。

こうならないためにも、きちんと高尿酸血症・痛風に治療に向き合いたいものです。

痛風は動脈硬化を促進

動脈硬化
動脈硬化は血管の流れを悪くし、脳梗塞を招きかねません。痛風と動脈硬化にはどのような関係があるのでしょうか。正確な統計はありませんが、痛風・高尿酸血症の患者の約半数が高脂血症を合併しているとみられています。

痛風・高尿酸血症の人がなぜ高脂血症を合併しやすいのか、はっきりした因果関係は解明されていません。この高脂血症こそが動脈硬化を促進する「主犯格」ですから、進行すると脳梗塞など、脳血管障害の危険性を高めます。

納豆で血液サラサラ

納豆

ここで考えた脳梗塞の発作は朝の起床直後に起こりやすいというデータがあります。さまざまな条件が重なって、明け方に血管が詰まりやすくなるためと考えられています。そこで提案したいのは「納豆」を食べることです。

この納豆には、ナットウキナーゼという酵素が多く含まれています。この酵素には、血栓を溶かして血液をサラサラにし、脳梗塞などを防ぐ効果があるとされます。ナットウキナーゼが血栓を溶かす作用が持続する時間は約8時間です。

ですから、夕食で食べておけば夜中・明け方に効果を発揮し、脳梗塞のリスクを減らせるというわけです。ちなみに、朝食と夕食に食べれば、1日のうち半分以上は血液サラサラになります。というわけですから、食事に納豆を加えるのはいかがでしょうか。