痔の予防・改善10カ条

一つもかけてはいけない
週刊朝日、2015年1月16日号に「痔の予防・改善10カ条」 なるものが掲載されました。これら10カ条は的を射ておりましたので、かなり参考になると思われます。

1.おしりは清潔に

肛門周辺の清潔を保たないと細菌が繁殖し、かゆみや炎症の原因になります。排便のあとはきれいにしましょう。日本人は基本的に清潔的な国民ですから、どちらかというと、清潔過剰にならないように注意したいところです。

大阪肛門科診療所の佐々木みのり医師は、ウォシュレットによる洗いすぎに注意を促し、次のようなアドバイスを加えています。

①水圧は一番弱くする

②水温も一番低くする

③洗浄時間は5秒以内

④温風乾燥はしない

2.便秘は禁物

便秘で腸内にたまった便は硬くなり、排便時に肛門を傷つけることになるります。便秘しないように気を使いましょう。

順天堂大学医学部・小林弘幸教授によりますと、「便秘外来を訪れる人のうち、本当に治療が必要なのは約1割にすぎません。残りの9割の人のうち半分は生活習慣を変えれば治り、あと残りの半分は便秘であるとの思い込みに陥っていることを説明し、納得してもらうだけで解決します」ということです。

小林教授によると、医学的に治療が必要な人は割合で言うとわずかしかおらず、ほとんどは生活習慣で改善できるというわけです。便秘の人はそうなる何らかの生活習慣を持っているので、そこを変えることにより、便秘対処ができます。要は便秘になるのもならないのも自分次第ということです。

3.下痢をしない

下痢は肛門を刺激し時に傷つけ、切れ痔や痔ろうの原因となります。おしりも不潔になりやすいので要注意です。

4.トイレで強く長くいきまない

排便時に強く長くいきむと、肛門をうっ血させ、負担がかかってしまうしまいます。痔の予防や悪化を防ぐには、肛門にかかる負担を軽減する必要があります。

5.長時間トイレにこもらない

トイレはできれば3分以内にしましょう。完全に出し切るのを待つと長時間こもることになります。トイレの時間が長ければ長いほど、お尻は冷え、血の巡りは悪くなります。

東京にある肛門科の岩垂純一診療所、岩垂純一所長は、「痔の手術が必要だった人の排便時間は20分以上が多かったが、手術までは必要なかった人は5分以内だった。いきむ時間や回数が多いほど肛門に負担がかかる。排便時間は3分以内にし、無理に出し切ろうとしないことが大切だ」とアドバイスしています。

6.腰やおしりを冷やさない

冷えは血行不良につながり、下痢の原因にもなります。入浴して十分あたためましょう。特に冬は寒さゆえ、痔の症状が出やすい季節です。腰にカイロを貼ったり、腹巻きなどを使うなら、お尻の寒さ対策に有効でしょう。

7.食物繊維をしっかりとる

食物繊維は腸内で水分を吸収し、便を軟らかくします。スムーズな排便のためにも食物繊維を摂取しましょう。

8.朝食をきちんととる

朝食は大切
朝食は胃腸の活動をうながし、自然な便意を起こさせます。バナナ1本にヨーグルトという朝食でも十分です。あくまでも朝食をとる習慣をつけることが大事です。

9.適度な運動を心がける

適度な運動は腸を動かし、排便をスムーズにします。運動をすることによって血液の循環がよくなり、うっ血が取り除かれます。朝夕、30分から1時間くらいの散歩などは効果的です。

10.睡眠はきちんととる

十分な睡眠で自律神経のバランスをととのえ、脳と腸の関係をよくしましょう。自律神経の乱れが便秘を引き起こすことに関係していると言われています。自律神経が乱れないようにする大切な要素は毎晩きちんと寝ることです。きちんと寝て、きちんと起きて、生活のリズムを保つことにより、痔の大敵である便秘対策ができます。

いかがだったでしょうか。痔の予防・改善のためにできる10のことは私たちが生活の中でできることばかりです。自分の今の生活に、改善できるところがあれば、少し意識して実行するだけで、大きな違いが生じるのです。痔の予防、改善を望むなら、たったひとつでもいいので、ぜひとも実践してみましょう。