痛風とはいったいどのような病気?

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痛風とはいったいどのような病気なのでしょうか。病名に「痛」の漢字が用いられているように、激しい痛みを伴うのが特徴です。

その痛みは「風が吹いても痛い」と言われるほどのもので、ペンチで締めつけられたような痛さだったり、傷口をキリでえぐられるような痛さだったりと、並大抵のものではありません。

症状がひどい場合には、歩くことができないどころか、あまりの痛さに身動きができず、寝込んでしまうほどと言われています。

患 部

痛みが発症する部位は、足の親指のつけ根が最も多く、全体の約70%を占めます。
これもひどくなると赤く腫れ上がり、靴をはくこともできなくなります。

患部として、足の親指以外にも、足の甲やかかと、くるぶし、アキレス腱やひざなどに発症する場合もあります。そのほか、まれなケースではありますが、手の指や甲、ひじなどに発症することもあります。

このように、痛みが発症する部位は様々ですが、興味深いことに同時に2ヶ所が痛むことはありません。痛みを感じるのは1ヶ所だけで、これがこの病気のひとつの特徴です。

痛風発作の患部の4つの特徴は以下のようなものです。
①激しい痛み
②熱を持つ
③てかてかと赤くなる
④腫れ上がる

発作が下肢に集中するのは、体の末梢部は体温が低いうえに、運動量が多いなどの悪条件が重なっているためと考えられています。

痛みは突然

痛風発作の生じ方

痛風発作はどのように生じるのでしょうか。大抵の場合、夜の就寝時には何事も無く、普通に眠りにつきます。しかし、夜中の2時や3時くらいになると足の親指や関節の痛み、違和感で目を覚まします。

痛みの範囲は徐々に広がり、痛みも増して、最高潮になってゆきます。これが朝になる頃には、痛みがひどくて歩けず、靴も履けないような状況になります。

痛みの強さや期間には個人差がありますが、多くの場合、発作が生じてから24時間は痛みが続く「要警戒時間」です。その後、早い人で2~3日、長い人でも1週間から10日ほどで痛みが消えてゆきます。

このように、痛風発作の生じ方は一般的にいうと、「激痛が続き、その後消える」というものです。

痛風初期の頃は発作が年2、3回程度

痛風になった初期のころは、発作が生じるのは年2、3回程度なので、頻繁にあることでもなく、あまり心配しないかもしれません。

しかし、ほうっておくと、発作から発作までの期間がだんだんと短くなり、 発作の回数も増えてゆきます。こうなると、重症化への道を突き進んでいることになり、痛みも発作の頻度も増し、大変な苦痛を伴うようになります。

国内の潜在患者数は1,600万人

痛風患者はたくさんいる

近年のライフスタイルや社会環境の変化により、患者数は増加傾向にあり、国内の潜在患者数は1,600万人にのぼると推定されています。また、成人男性における高尿酸血症の有病率は、30歳以上で30%に達するとも言われています。

戦後に増加

第二次世界大戦前の日本の食生活といえば、お米と野菜が中心で、低タンパク、低脂肪、糖質中心でした。ところが1960年代以降、高度成長期~バブル期を経て、国民の生活水準が向上し、日本人の食生活は、高タンパク・高脂肪・高カロリーに変化しました。このような食スタイルの欧米化、肉食の増加に伴って、痛風患者数も増加してきたのです。

患者の若年化

ぜいたく

かつて美食家がなる「ぜいたく病」といわれたり、中年の男性の病気とされていた痛風ですが、最近、初めて痛風になる年齢は30代が一番多くなっており、患者の若年化が目立ちます。
一昔前にはぜいたくとされてきた食文化を今や若者でも手にすることができるようになりました。

この「グルメ時代」・「飽食の時代」に加えて、アルコール摂取量の増加や運動不足、あるいは激しい運動、現代特有のストレス社会も患者の増加に一役かっています。