痛風と間違いやすい関節リウマチと偽痛風

本当の姿は?

関節リウマチ

関節リウマチは痛風と間違えられやすい病気の筆頭です。痛風は尿酸が原因で生じますが、関節リウマチは原因不明です。どちらも関節が痛くなる病気で、どちらも皮下結節ができます。

間違われやすいですが、症状を見てゆきますと、かなり違うということがわかってきます。第一に、痛風は男性に多く見られるのに対し、関節リウマチは女性に多く見られます。

第二に、痛風はほとんどの場合、下肢のどこか一箇所が痛むのに対し、リウマチのほうは特に初期症状において上肢に症状があらわれ、複数の痛みがほぼ同時に生じます。

さらに、痛風は左右対称に痛むことはありませんが、関節リウマチではそれがしばしば起こります。

関節リウマチ

痛みそのものも、痛風と関節リウマチとでは違います。痛風はある日、激痛が突然にやってきますが数日でうそのように消滅します。しかし、関節リウマチはじわじわと痛み、痛みが消えることはありません。

特に関節リウマチの痛み方の特徴として、はじめは手の指や関節、ひざが痛み始め、やがてその痛みは全身に広がってゆく傾向が見られます。

よく似ているので「偽痛風」

偽痛風の特徴

偽通風(仮性痛風)は、関節が何の前触れもなく急に痛み出したり、腫れて熱をもち(もたないこともある)、1週間ほどで治まったりと、その名のとおり痛風によく似た症状を示します。腫れは痛風より長く続く傾向があります。

偽痛風は、カルシウム(ピロリン酸カルシウム)が沈着することより生じます。このカルシウム(ピロリン酸カルシウム)が関節軟骨や半月板を石灰化し、関節部にカルシウムがたまり、これを白血球が攻撃するため、激しい痛みが生じます。

見た目で判断してはいけない

見た目で判断してはいけない

痛風の原因は尿酸ですが、偽痛風の原因は、カルシウム(ピロリン酸カルシウム)です。それぞれの結晶は尿酸の針状結晶に対し、カルシウムはひし形結晶で、顕微鏡で見ると判別できます。

痛風が足の親指のつけ根というお決まりの場所に多く発症するのに対し、偽通風の場合、その場所に症状があらわれることはほとんどありません。

痛風の場合、痛みが足の親指のつけ根など1点に集中するのに対し、偽通風の場合は、ひざ関節をはじめ、手首、足首などの関節部に限り痛みが起きます。また、中年男性というよりも高齢者に多く、男女の差なく起きます。