痔 傷が早く治る食べ物

痔にいい食べ物

痔になると、切れ痔やいぼ痔によって出血することがあります。出血するということは「どこかに傷が入っている証拠」です。大抵は痛みを伴います。痛みがない場合でも、便器やペーパーに血がつくので、心配になるものです。

ここでは特にできてしまった傷を早く治すためにどんな食べ物が役立つのか取り上げてみます。

傷が治るしくみ

出血を伴うような傷ができてしまった場合、人間の体はどのように傷を修復してゆくのでしょうか。それは、傷の周囲の「細胞が移動してくる」ということによって可能になります。

周囲の健康な細胞が集まってきて、欠損部分を覆ってくれ、表皮が再生するという脅威の仕組みを私たちはみんな持っています。そして同時に補うために新しい細胞が多く作られます。

傷を早く治すためにどんな食べ物が役立つのでしょうか。

傷が早く治る食べ物

タンパク質摂取

人体を構成するほとんどの部分、皮膚、血管、血液、消化液などの主成分はタンパク質です。傷の修復のため、細胞がより多く必要とされるため、タンパク質は欠かせません。タンパク質を多く含む食べ物は一般的に以下のようなものです。

肉類(牛肉・豚肉・鶏肉)、乳製品(牛乳・チーズ・バター・ヨーグルト)、大豆製品(納豆・豆腐・枝豆・きなこ・豆乳・おから)、魚類など。

ビタミンA

ビタミンAが不足していると、皮膚や粘膜が傷つきやすくなります。傷つきにくい皮膚を作るためにビタミンAは大切です。ビタミンAを多く含む食べ物は以下のようなものです。

にんじん、しそ、大根、にら、チーズ、ゆで卵、牛乳、かぼちゃ、小松菜、いくら、パセリ、あなご、レバーなど。

ビタミンC

ビタミンCは皮膚の再生に必要なコラーゲンの材料です。皮膚、粘膜が緻密になり、傷がより早く、より完全に治ります。ビタミンCを多く含む食べ物は以下のようなものです。

キウイフルーツ、いちご、グレープフルーツ、トマト、ピーマン、レモン、みかん、ブロッコリー、カリフラワー、じゃがいも、ほうれん草など。

イチゴとキウイフルーツ
ビタミンE

ビタミンEが不足すると、粘膜に過酸化脂質ができて、細胞が壊れやすい状態になります。壊れにくい細胞作りのためにビタミンEは大切です。また、ビタミンEをとると細胞の再生が早くなります。ビタミンEを多く含む食べ物は以下のようなものです。

アーモンド、落花生、小麦胚芽、かぼちゃ、ほうれん草、アボガド、すじこ、たらこ、キウイフルーツ、モロヘイヤなど。

亜鉛

亜鉛は、細胞(皮膚も含めます)の再生をよくします。また、新しい細胞を作る司令塔の役目をします。そして、皮膚のケラチン組織を作り、皮膚を丈夫にします。亜鉛を多く含む食べ物は以下のようなものです。

牡蠣、あさり、そら豆、ごま、豚レバー、牛もも肉、卵、アーモンド、チーズ、大豆、高野豆腐、するめ、とうもろこし、玄米など。

チョコレート

チョコレート

NHK放送の「ためしてガッテン」2014年04月16日放送の回は、「チョコレートの超ヘルシー&美味ワザ」でした。番組によると、放送時点、国内約20か所の病院で、チョコレートが患者への栄養補給に活用されているとのことです。

液状にしたチョコレートを栄養剤と一緒に投与することで、体の表面だけでなく内臓などの傷の治りが通常より早くなるというのです。どうしてチョコレートがよいのでしょうか。

チョコレートの原料はカカオ豆、ということは良く知られていますが、実はこのカカオ豆というのは、カカオの種と果肉を丸ごと発酵させてできたものだったのです。この発酵の過程で、抗酸化作用のある高分子ポリフェノールが作られます。

この高分子ポリフェノールが、活性酸素を抑えて傷の治りを早くしたり、血管を健康に保ち血圧を抑制したりしてくれているのではないかと考えられています。

ご存知のとおりチョコレートにはたくさんの糖分も含まれていますから、糖分摂取が気になる方は、より糖分の少ないブラックチョコレートや同じポリフェノールが入った糖分ゼロのココアなどがおすすめです。

加工食品ではない自然のもの

ここまで食べ物がたくさんあげられると、もう何を食べてもよいような気がします。しかし、注目したいのは、ほとんどが「自然のもの」であることです。

より多くの種類、加工製品ではないものを食べることが大切だと教えてくれました。もしも、より多くの情報がほしい方は「傷が早く治る食べ物」といったキーワードで、検索してみることをおすすめします。

その他の要因

ストレス

食べ物以外にも、傷が治るには血流、免疫力、他の病気など、様々な事柄が関係します。たとえば、以下の状態のような人は傷の治りがよくないといわれています。

・血流がわるい人(動脈硬化による血流低下、うっ血)

・糖尿病、腎不全を患っている人

・高齢の人

・抵抗力が低下している人(免疫を低下させる病気、抗がん薬を服用している)

・ステロイドと呼ばれる薬剤の服用をしている人

・ストレスがある人、うつ病やうつ状態にある人

・傷口が細菌感染して化膿してしまった状態

・傷を乾燥させてしまうこと

・むくみ(浮腫)やはれ(腫脹)

・極端な圧迫や摩擦

・酸素の低下

・消毒薬(消毒薬は良い物も悪い物も一緒に殺菌してしまうため)

傷になりにくいお尻へ

痔で傷が入り、出血するのは、硬い便や水のような便、トイレで強くいきむ習慣などが関わっています。できてしまった傷を早く治すのは重要ですが、それよりも大切なのは、傷を作らないような方向性です。食あたり、水あたり、消化不良、ストレスなどに気を使いましょう。

また、薬を使って、水分を多く含む便作りをしてみたり、食物繊維を意識して摂取したりと、質の良い便作りのためにできることは多くあります。質の良い便は、良質の肛門へとつながります。一生使うものですから、傷を早く治すことも含め、お尻を大切にしてゆきましょう。