痛風 適切な食事療法

健康的な食事

プリン体摂取規制からカロリーオフへ

一昔前まで痛風の食事療法といえば、体の中で尿酸に変化するプリン体の摂取制限が中心でした。ところが、プリン体は食品から生成されるものより、体内で作られる量のほうがはるかに多いということがわかってきました。

しかも、食事から摂取するプリン体の量がそのまま尿酸値の上昇に結びつくわけではないことも理解されるようになりました。こうしたことを念頭に置き、最近では、プリン体の制限に重点を置いた食事療法よりもカロリーオフ視点が重視されるようになっています。

食べ過ぎない

では、現在、食事療法において何が重視されているかといえば、「食べすぎない」ことです。
肥満が尿酸の排泄を抑制し、尿酸値を上昇させることから、肥満対策が中心です。

実際に肥満している人の尿酸値を調査すると、標準体重の人よりも必ずといっていいほど高い数値を示します。加えて、太り気味で尿酸値が高い人が減量すると体重低下とともに尿酸値も下がってきます。

自分の体にちょうどいいエネルギー量の食事で標準体重を目標にしてゆくことが現在の痛風食事療法の基本です。

バランスよく食べる

バランスよく食べましょう

ダイエット中でも必要な栄養素を摂取することは大切です。できるだけ多種類の食品を取り入れましょう。3大栄養素といわれる「タンパク質」「脂質」「糖質」をはじめ、これらの吸収を促すビタミンやミネラルを過不足なく補給します。

アルカリ食品

尿酸は尿が酸性だと溶けにくいので、尿をできるだけアルカリ性にするために野菜などのアルカリ食品を多く摂取することが大切です。

痛風には多くの尿を出すことが求められますが、野菜には多量の水分が含まれているため、水分補給にもなります。また、野菜は全体的に低カロリーですから、たくさんとってもカロリーオーバーの心配がいりません。

プリン体を取り過ぎない

プリン体の摂取制限に重きを置いた食事療法が中心でなくなったとはいえ、やはり重要な点であることには変わりありません。プリン体が多く含まれる動物の内臓や魚の卵などは控えめにするとよいでしょう。

また、プリン体は水に溶ける性質をもつので、肉を焼いた時に出る肉汁や豚骨ラーメン、鶏ガラベースのラーメンなどの残りスープにはたくさんの尿酸が含まれています。そのため、美味しいかもしれませんが、飲み干さないようにするほうが懸命です。

塩分控えめ

塩分は控えめに

塩分は控えめに

痛風の人は高血圧、動脈硬化、糖尿病を併発しやすいので、これらの合併症を予防し、日々の健康のためにも塩分控えめを心がけるのは良いことです。塩分が多いメニューになると、どうしてもご飯が進むため、高カロリーになりがちです。主食の食べ過ぎを防ぎ、肥満予防のためにも塩分控えめは重要です。

忙しい毎日かもしれませんが、食事をとったりとらなかったりする不規則な食習慣に陥らないようにしましょう。食事を抜くと、きちんと食べている時に比べてエネルギーの貯蔵量が増加し、肥満を招きやすくなります。1日3食、できるだけ同じような量を、できるだけ同じような時間帯にとることができればベストです。