痛風の合併症 糖尿病

糖尿病は一生の病気

糖尿病は一生の病気

糖尿病は痛風と合併しやすく、一度発症すると、一生付き合ってゆかなければならない病気です。人間の体を流れる血液の中には、ブドウ糖が存在しますが、血液中にどれくらいブドウ糖があるかの値を「血糖値」といいます。

食後は血糖値が上がりますが、2時間ほどで元通りになります。その空腹時の血糖値が140mg/dlを超えていれば糖尿病と診断されます。

インスリン不足

食事をして体内に取り込まれた糖質は、ブドウ糖に分解された後、小腸から吸収されます。そのブドウ糖はインスリンと呼ばれるホルモンによって体の各所の細胞内へ運ばれます。

しかしここで、インスリンが不足すると、ブドウ糖が細胞内へ運ばれず、血液の中にあふれてしまいます。その結果、血糖値が上がってしまうというわけです。糖尿病とはこのような状態です。

多いのはインスリン非依存型糖尿病

糖尿病には「インスリン依存型糖尿病」と「インスリン非依存型糖尿病」という分類の2種類、「1型糖尿病」と「2型糖尿病」という分類の2種類が存在します。古典的には1型糖尿病=インスリン依存型、2型糖尿病=インスリン非依存型と考えられてきましたが、近年この考え方は改められつつあります。

インスリン依存型・非依存型は患者の現在の状態を表し、1型・2型の分類は糖尿病の病因を表す分類です。インスリン依存型はインスリンがほとんど作られないタイプです。

インスリン非依存型はインスリンの働きが不足するタイプで、日本人の患者の多くがこのタイプであり、痛風患者に合併する糖尿病もこれに属します。1型糖尿病は免疫のメカニズムの狂いが原因となっており、本人の持っているもともとの身体の資質が原因です。

体内に侵入した病原体を攻撃して排除する働きを免疫と言いますが、この免疫の作用が誤動作をおこして自らの体の組織を攻撃してしまう現象です。2型糖尿病は日本人の糖尿病の大部分を占める病型です。

2型糖尿病は1型糖尿病に比べ食べ過ぎや運動不足など生活習慣や加齢の関与が大きく、中年以降の比較的高齢の肥満者に発症しやすいタイプです。

肥満や運動不足

肥満
糖尿病は遺伝的要素も関係していますが、過食や運動不足などによる肥満の後天的要素が大きく影響しています。肥満になると、脂肪が内蔵にたまってしまい、インスリンの働きを妨げます。

運動不足もインスリンの働きそのものを悪くしてしまいます。糖尿病を合併している痛風患者の多くが肥満であることから、痛風による糖尿病は体重をコントロールすることで防ぐことができます。

糖尿病はほとんど自覚症状がなく、気づいた時にはかなり進行していたということがあります。そんな糖尿病にもサインがあり、それは、多食、多飲、多尿、体重減少の「三多一少」です。その他、だるくて疲れやすい、手足がしびれる、足がつるなどの症状があれば、早めに医師に相談してください。

合併症のデパート

糖尿病は合併症のデパート

糖尿病は合併症のデパート

「糖尿病は合併症のデパート」といわれるくらい、様々な合併症を引き起こすことで知られています。これでは、痛風が糖尿病を呼び、糖尿病が他の病気を呼び寄せるという悪循環です。痛風の段階で封じたいものです。

ちなみに、糖尿病が合併しやすい他の病気は以下のようなものがあります。

  • 糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害
  • 脳血管障害・虚血性心疾患・糖尿病性壊疽
  • 高脂血症・慢性感染症・胆石症、白内障