コーヒーで痛風予防

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皆さんはコーヒーがお好きでしょうか。もしそうであれば、少々朗報です。すでにご存知かもしれませんが、痛風にコーヒーが良いのです。コーヒーを多く飲む人は、痛風のリスクが低いという研究結果が報告されています。

コーヒー1日6杯で6割リスク減

少し古いデータですが、2007年5月の医学誌「Arthritis & Rheumatism」オンライン版にカナダ・ブリティッシュコロンビア大学のChoi博士らのグループが、男性医療従事者を対象に行なった12年間の追跡調査を行なった結果が報告されています。

その内容は、コーヒーを全く飲まない男性に比べて、1日6杯以上飲む男性は痛風リスクが59%低く、1日4杯以上飲む男性では40%低かったというものです。ただし、1日1~3杯程度では、コーヒーを飲まない人と発症率が変わらず、それほど痛風リスクは下がりませんでした。

1日に少量(1~3杯)で効果が認められなかった点を考慮すると、ある程度の量を摂取してはじめて効果があるといえそうです。興味深い点として、カフェイン抜きのコーヒーではやや効果が低かったほか、同じカフェイン飲料でも紅茶の場合は、痛風発症率に影響は認められなかったようです。

ちなみに、この調査は男性対象でしたが、ボストン大学とハーバード・メディカルスクールによる9万人の女性看護師の食習慣と健康状態についての26年間にわたる追跡調査によって、女性にも同じ傾向があることがわかっています。

クロロゲン酸

なぜコーヒーが効果的だったのでしょうか。もともとコーヒー豆にはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸という強力な抗酸化物質が含まれており、これが効果をもたらしていると考えられています。

クロロゲン酸がなぜ痛風に効果的なのか、その詳細が明らかになるためにはもう少し時間が必要なようです。はっきりとした結論が出ないかもしれませんし、もしかしたら他の栄養素が関係しているのかもしれません。

クロロゲン酸が現在のところ有力候補なので、その路線でいきますと、コーヒー豆を深く炒るとクロロゲン酸が減少することがわかっています。ですから、痛風対策にコーヒーを飲む場合は、浅煎りのほうがよいでしょう。

インスタントコーヒにも、クロロゲン酸が含まれています。しかし、できるだけ多くクロロゲン酸を摂取しようと思えば、インスタントよりもドリップの方が含有量が多いので、できるならドリップの方がおすすめです。

勘違いしないために一言申し上げておきますと、砂糖は痛風リスクを高めますから、無糖コーヒーとして飲むことが条件となります。

利尿作用

よく知られているように、コーヒーには利尿作用もあります。1日に水を2リットル以上飲むよう勧められているのは、尿の量を増やすことにより、尿酸の体外排出量を増やすためです。コーヒーを飲むと利尿作用が働き、より多くの尿酸が体外へ排出されるために間接的に痛風対策になっているとも考えられます。

どちらにしても尿酸値が高めの人でコーヒー好きにとっては朗報だと思います。しかし、コーヒーは飲み過ぎると胃に負担がかかりますし、気分が悪くなることもあったり、体質によって合わない人もいますから、痛風に良いからといって無理に大量に飲まないことも重要です。バランスのとれた見方と自分に合った対策によって上手に痛風と付き合っていきましょう。