子どもの片頭痛の特徴

子どもの頭痛

頭痛は大人だけのものではなく、子どもたちをも悩ませることがあります。弱い子どもたちが頭痛に苦しめられている姿は痛々しく、とてもかわいそうなので代わってあげたいという想いを私たちに抱かせます。ここではそんな子どもたちを取り巻く頭痛の特徴について取り上げています。

年を追うごとに子どもたちの頭痛は増加しており、その年齢も若年化しています。早くは幼稚園児であっても慢性的な頭痛を訴えるケースが観察されています。

子どもの頭痛の多くは片頭痛

子どもたちが訴える頭痛の中で一番多いのは、風邪などに伴う頭痛です。それ以外で、特に風を引いているわけでもないのに「頭が痛い」と子どもが言うなら、それは子どもに多い片頭痛かもしれません。子どもの片頭痛には次のような特徴があります。

突然、頭痛がやってくるものの、1時間~半日程度の比較的短時間で治まる

子ども特有の片頭痛の特徴の一つは、その「突然性」と「短時間での消失」です。ですから、子どもは遊んでいても急に「頭が痛い」と言ってくるかもしれません。ところが、しばらくすると何事もなかったかのように回復し、元気に遊びます。

周囲の大人からすれば、「今のは何だったのだろう」と首をかしげるかもしれませんが、「頭が痛い」と子どもが訴える場面が多いなら片頭痛など、風邪以外の慢性頭痛の可能性を疑ってみることができます。

吐き気、嘔吐や下痢の症状がある

片頭痛は、大人なら頭痛となって現れるはずですが、子どもたちの場合、それがお腹の症状に現れる場合があります。片頭痛の原因説として、神経伝達物質のセロトニンが深く関わっているのではないかというものがあります。子どもの場合、脳が未発達なため、セロトニンを脳が受容することができず、小腸などの消化器の粘膜が受容する形となります。

そのため脳は痛みを感じずに済みますが、代わりにお腹の不調や吐き気などの症状になって現れるというわけです。そのほか、めまいやたちくらみなどの症状となって出現することもあります。頭痛となって症状が出ないために、片頭痛が原因だと気づかれない場合がほとんどです。成長とともに脳が発達するにつれ、はっきり頭痛となって現れるようになります。

発症は平日が多い

片頭痛はストレスの強さによっても発症が左右されます。子どもたちにとって、勉強や友人関係が集中する学校のある平日は、ストレスを抱えやすい環境のようです。ですから、平日に頭痛を訴えることが多くあります。逆に、週末になると学校から解放されるため、ストレスが少なくなり、頭痛は減少することが観察されています。

大人であれば、自分で薬を飲むなり、病院に行くなり、仕事の休みを取るなりできます。しかし、子どもの場合は、はっきりと意思表示ができなかったり、親や先生に理解してもらえなかったり、ひたすら我慢したりして、状況が難しいことがあります。

ときに片頭痛は耐えられないような痛みになることがあり、それは大人でも子どもでも同様です。そんなときに体育で運動するなど、とうていできるものではありません。子どもにとって、周囲の大人が一番の頼れる存在です。大人の側も子どもたちの様子に敏感にであり、その声にしっかりと耳を傾けたいものです。