痛風食事療法 肉は煮て食べる

茹で肉

肉はゆでてプリン体を逃がしましょう

プリン体は水に溶ける

かつてはプリン体は尿酸値を上げる悪の権化として遠ざけられていました。

尿酸代謝の研究が進み、食事で摂取するプリン体の量よりも体内で作られるプリン体のほうがはるかに多いことや、食事によって摂取したプリン体の一部は腸内で細菌によって分解されたり吸収されずに排泄されることがわかってきました。

そのため、プリン体の摂取を制限するよりも摂取エネルギーを抑えて肥満を解消すること、さらには栄養バランスのよい食事を心がけるといったことに重きが置かれるようになってきたのです。

プリン体は水に溶けやすい性質を持っていますから、調理の仕方によって食品に含まれるプリン体の量も変わってきます。

魚は刺身でも焼き魚、天ぷらでもプリン体の含有量には大差がありません。しかし、煮ると違ってきます。

プリン体が水に溶け出るので、魚自体に含まれていたプリン体をかなり減らすことができるのです。

当然のことですが、煮汁をご飯にかけてしまっては意味がありません。

鍋にした時も極力煮汁の摂取は控えなければなりません。

様々な素材を煮込んだスープはおいしいのですが、最後にご飯を入れておじやにするのはあきらめましょう。

同じ理由で肉を食べるならばしゃぶしゃぶにすることをおすすめします。

しゃぷしゃぷのお湯にプリン体が溶け出し、肉自体のプリン体含有量が下がるので痛風の人にとって優しい肉料理となるのです。

しゃぶしゃぶ

動物性脂肪の摂り過ぎ注意
肉を食べすぎると痛風が悪化するということを多くの痛風患者は経験から知っています。

痛風の食事療法は、

①動物性脂肪の摂り過ぎ注意

②アルコールは控えめ

③食べる量(総カロリー量)

…に注意することが特に大切です。

ここでは肉による動物性脂肪の摂り過ぎの注意点について考えます。

脂肪は主に脂肪酸と呼ばれるもので構成されています。

脂肪酸は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類され、それぞれが別の特徴的な働きをします。

飽和脂肪酸は肉類の脂質に多く含まれ、血液中のコレステロールや中性脂肪を増やしています。

一方、魚の脂肪に多く含まれる不飽和脂肪酸は、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)がコレステロールや中性脂肪を減らす働きをします。

肉よりも魚がよいといわれるのはこのためです。

動物性脂肪の摂り過ぎ

動物性脂肪の摂り過ぎは飽和脂肪酸を増やすことになるため、痛風患者は肉の食べ過ぎに注意しなければなりません。

脂質は1gあたり約9kcalとエネルギー量が多く、炭水化物やタンパク質の2倍以上のカロリーを含んでいます。

脂質の摂り過ぎを防ぐには、食材の選び方と調理方法が大きなポイントになります。

肉を食べる場合は霜降り肉やロースのような脂質の多い部分より、ヒレやササミなどの赤身の部分を選んで食べるほうがよいでしょう。

肉

調理法の工夫

最初に注目したとおり、煮る方法以外にはどのような方法があるでしょうか。

調理法としては、炒め物・揚げ物中心から蒸す、焼く、煮る、茹でるといった方法に変えます。

油のよく馴染んだフライパンやフッ素加工、テフロン加工などのフライパンを使えば、使用する油の量を減らすことができます。

揚げ物をする場合でも、植物油を使ったり、てんぷらよりも素揚げにするなどの工夫をすることができます。

また、肉を焼くときは油を加えて焼く方法より、網焼きにして油を落とせばヘルシーに仕上がります。

肉を煮物にするときには、煮る際に一度ゆでこぼしたり、アクをていねいにすくい取るなどして脂質をカットすることができます。

このような方法で動物性脂肪の摂り過ぎを予防してゆきましょう。