痔 トイレは3分以内を目標に

トイレの画像

トイレに長時間座る人と短時間座る人では、どちらの人のほうが痔になりやすいでしょうか。それは、長時間座る人です。人によっては、トイレこそ落ち着く場所、新聞や雑誌やスマホなどを持ちこんでゆっくりとしたい…なんていうことがあるかもしれません。

リラックスそのものは痔にもよいのですが、問題はその姿勢です。長時間同じ姿勢でいることで血行が悪くなり、痔の原因であるうっ血になりやすいのです。痔になりたくない・痔を悪化させたくないなら、新聞や雑誌やスマホなど、他の場所にしましょう。

トイレは3分以内が理想です。トイレに3分が計測できる砂時計かストップウォッチかスマホか…(スマホがあると余計な使い方をしてトイレの滞在時間が長くなるかもしれないので要注意)を用意して、3分以内に出てくるようチャレンジしてみるのはどうでしょうか。

目標は無理なく出る分だけ

忙しい毎日を送っている人も多いので、トイレを我慢することがあるかもしれません。しかし、トイレの我慢は便秘への近道です。可能な限り我慢はやめましょう。理想は便意を感じたらトイレに行くことです。

回数は1日1回がよいという意見もありますが、2日に1回で快調な人もいますし、朝晩1回ずつ出て、快調という人もいます。回数に関しては個人差があり、一概には言えません。では、便意を感じて用をたしたものの、まだ残っている感じがある場合はどうでしょうか。

残便感があるとしても死にはしません。無理に出そうとして、長時間ねばらずにさっさと切り上げて、次の便意がやってくるまで放っておくことです。3分以内に自然に無理なく出る分だけ出すことが目標です。

東京にある肛門科の岩垂純一診療所、岩垂純一所長は、「痔の手術が必要だった人の排便時間は20分以上が多かったが、手術までは必要なかった人は5分以内だった。いきむ時間や回数が多いほど肛門に負担がかかる。排便時間は3分以内にし、無理に出し切ろうとしないことが大切だ」とアドバイスしています。

自分が思っているよりもトイレでの滞在時間が長い人が多いのかもしれません。10分かけてねばるよりも、自然に出た分だけで3分以内に切り上げ、また便意がやってきたらトイレに行くほうがよいのです。

立ちっぱなし・座りっぱなしが痔によくない理由

たちっぱなし

ちなみに、トイレだけに限らず、長い間、立ちっぱなしや座りっぱなしといった同じ姿勢のままでいると血のめぐりは悪くなります。わたしたちはずっと立ちっぱなしでいると、足がむくんできます。これはなぜでしょうか。

人間の足にはふくらはぎがあり、その筋肉がポンプの役割を果たして、重力に逆らって足から心臓へ血液を送り返しています。立ちっぱなしでいることにより、ふくらはぎの筋肉が次第に疲労し、ポンプのパワーがダウンしてしまいます。

「ふくらはぎポンプ」の圧力低下により、足の血液の流れが滞り、血管から水分が染み出すことにより、足がパンパンになってむくみが生じるというわけです。これは足だけでなく、お尻の血流も滞り、痔を発症しやすい「うっ血」状態になっています。

また、長時間座ったままでいることにより、体重がお尻にかかり、血のめぐりが悪くなって痔が生じやすくなります。足がパンパンなうえに、痔になるというのは最悪なことではないでしょうか。

仕事柄、どうしても仕方のない人もいますが、長時間の立ちっぱなし、座りっぱなしは痔にとってよくありません。意識して体をこまめに動かすようにしましょう。